【DE&I座談会】 大学のInclusionを考える~誰もがストレスなく利用できるトイレの在り方について~
DE&I推進室では、誰もがストレスなくトイレを利用できるよう「選択肢を増やす」ことを目的として、2024年5月、試行的にオールジェンダートイレを導入しました。
試行期間が終了し、同時に学内で実施したアンケート調査の結果も踏まえ、本学のトイレのあり方について共に考え改善していくために、2024年7月30日大宮キャンパスにてオールジェンダートイレに関する座談会を開催しました。座談会は大宮キャンパスで、対面とZoomによるオンラインのハイブリッド形式で実施し、学生、教職員16名の参加がありました。
まず、磐田室長からDE&I推進室の取組を紹介し、本座談会の趣旨について、「答えを出すことではなく、感想?意見を共有して一緒に考えることを目的とする」と説明がありました。続いて、参加者からオールジェンダートイレ設置についての意見?感想が共有されました。その結果、多くの参加者は、オールジェンダートイレの設置に賛成の意向を示しており、当事者にとっては多目的トイレの利用に抵抗を感じる現状や、少数派の方々が安心して利用できる環境を整備する必要があると感じていることがわかりました。
「多数派も少数派も、全員が100%満足するのは難しいが、皆が少しずつ譲り合い、また、思いやりをもって進めていくために対話を重ねることが重要。困っている人々の存在を知り、どうすれば全員が安心して過ごせるキャンパスになるかを探るべき」という意見も上がりました。
一方で、犯罪のリスクについて懸念を示す意見もありました。これに加えて、オールジェンダートイレの試行導入の学内周知が不十分であったために混乱が生じたという指摘もありました。犯罪防止と多様な方々の利用しやすさを両立させるための具体的な提案として、トイレの入口自体は分けつつも、個室配置を工夫する方法などが挙げられました。
最後に、参加者全員がオールジェンダートイレの導入に向けたステップを慎重に考え、理解を深めるためのプロセスを大切にすることの重要性を再認識しました。芝浦工業大学は今後も、学生?教職員を中心にさまざまな意見を収集しながら、お互いに理解?協力しあえる環境作りの実現を目指してまいります。
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