工学部
課程制が叶える柔軟な学びがこれからの社会に必要な人材を生む。
課程紹介
就学キャンパス
1?2年次/大宮キャンパス 3?4年次/豊洲キャンパス
工学部の特長
新時代を切り開く工学技術者の育成
芝浦工業大学工学部は、建学の精神に基づき、技術立国日本を支えるべく、学科制による専門分野教育を展開し、優れた卒業生を輩出して産業界から高い評価を得てきました。しかし、現代社会では産業構造の変化や社会問題の複雑化により、従来の特定専門分野のみならず、複数分野の専門知識を横断的に活用する能力が求められる時代になっています。この時代の変化に対応するため、工学部では、課程制という新たな教育体制のもと、「分野横断教育」、「研究を軸とした実践型教育」、「課題発見?解決型人材教育」の3つを柱として、新時代を切り開くことのできる工学技術者を育成していきます。
分野を超えた幅広い学びとその学びを実践につなげる2年間の卒業研究
工学部での学びの特徴は、「分野の枠を超えた複合的な学び」、「副コース認定制度」そして「3年次から開始する2年間の卒業研究」の3つの点です。
- 「分野の枠を超えた複合的な学び」と「副コース認定制度」
工学のほぼ全ての技術分野を網羅する9コースのいずれかに入学し、自身のコースで技術者としての軸を築いていきます。さらに、自身のコースの学びに加え、「分野別科目群」という工学部内の各コースが提供する多様な専門科目群から、自らのニーズに合わせて、自由に講義科目を選択し、これからの技術者に必要とされる分野横断的知識を修得します。
なお、各コースが提供する「分野別科目群」を一定の条件のもとで履修すれば、副コースの修了認定を受けられます。この認定は、所属するコースの専攻分野を主軸とした高い専門性に加え、他専攻分野の知識を併せ持った資質能力の証であり、卒業後の技術者としての活躍を後押しします。 - 「3年次から開始する2年間の卒業研究」
3年次から2年間、卒業研究に取り組むことで、講義で得た知識を課題解決に実践する能力を得ます。また、2年間じっくり研究を行うことで、自身の研究に関連した専門科目の必要性を認識し、これまで以上に興味をもって高度な専門科目の学修に臨めます。
この卒業研究の2年間では、他課程?他コースの研究室で半年間研究できる「学内研究留学」というユニークな制度があります。この制度を利用することにより、分野横断的知識を実践の場で深く学ぶことが可能となり、また、他分野における人脈も広がり、技術者としての資質能力が高まります。卒業後、大学院に進学すれば、卒業研究で得た豊富な知識を基に、より高度な技術を学べ、将来のキャリア選択の幅が広がります。
※「分野別科目群」の詳細は工学部オリジナルサイトをご参照ください。
教育研究上の目的?ポリシー
工学部では、現代社会が抱える様々な課題を自ら発見、解決する工学技術者を養成するため、確かな基礎学力に基づく各専門分野の高い専門能力に加え、工学部内の多彩な専門分野を横断的に学べる新たな教育プログラムにより学際的な思考能力を涵養する。さらに、修得した分野横断的知識に加え、研究を軸とした実践型教育により課題解決能力を高め、様々な課題の本質を捉え、学際的アプローチにより解決する能力を涵養し、持続可能な社会の発展に、多様な価値観と高い倫理観をもって貢献する創造性豊かな人材を養成する。具体的には、卒業までに以下に挙げる能力を持った人材を養成することを教育研究上の目的とする。
- ?工学専門教育の修得に必要な基礎学力?教養を身に付けている。(豊かな教養を涵養する学修)
- ?工学の専門知識と論理的思考法を体系的に学び、身に付けている。(工学知識の体系的学修)
- ?複数分野の知識を修得し、学際的な思考能力を身に付けている。(分野横断的知識の修得)
- ?研究を通じ、課題を発見?解決し、未踏分野に挑戦できる力を身に付けている。(創造性の育成)
- ?社会の要求、多様な価値観を理解し、他者と協働して主体的に行動できる能力を身に付けている。(他者との共生)
工学部は、確かな基礎学力に基づく高い専門能力を備え、社会が抱えるさまざまな課題を発見?解決することで、持続可能な社会の発展に貢献する創造性豊かな人材を育成します。そして以下の能力を身に付けて卒業要件を満たした者に、学位を授与します。
- 1.豊かな人格形成の基本と基礎的な学力を備え、課題を自ら発見し、関係する人々と意思疎通を図りながら協働できる。
- 2.工学の本質の体系的な理解に加え、分野横断的な知識による多様な手法によって課題の核心に迫り、その解決方法を導き出せる。
- 3.工学技術者教育や研究を軸とした実践型教育を通じ、社会の多様性を認識して高い倫理観を持った理工学人材として行動できる。
工学部ではディプロマ?ポリシーに掲げる能力を身に付けるため、以下の教育課程の編成、教育内容?方法および学修成果の評価に基づいた教育を実施します。
教育課程の編成
教育課程を「基礎?教養科目」と「専門科目」に区分し、工学を体系的に学修できるように科目を以下のように配置する。 「基礎?教養科目」は?「基礎数理科目」「英語科目」「情報科目」「人文社会系教養科目」「体育健康科目」「工学部共通教養科目」の細区分で構成した科目を配置する。また「専門科目」は、「工学部共通専門科目」「自コース専門科目」「他コース専門科目」の細区分で構成した科目を配置する。
教育内容?方法の実施
- ?技術者として必要な基礎能力を得るため、各科目で質の高い授業を展開する。
- ?「基礎数理科目」「英語科目」「情報科目」「人文社会系教養科目」により、工学の専門教育の修得に必要な基礎学力?教養?倫理観を涵養する。「体育健康科目」「工学部共通教養科目」により社会の要求、多様な価値観を理解し、他者と協働して主体的に行動できる能力を育成する。
- ?「専門科目」では工学の専門知識と論理的思考法を体系的に学び、身に付ける。また未踏分野に挑戦し、社会における課題を自ら発見、社会の多様性を認識しながら他者と協働して解決できる創造性豊かな技術者を養成するため、研究を軸とした実践型教育を実施する。
- ?複数分野の知識を修得した学際的な思考能力を養成するため、技術者に必要な分野横断的知識を学修する。具体的には、所属するコースの専門科目に加えて所属するコース以外の専門科目履修も可能とする。
- ?カリキュラムツリーを示し、学修?教育到達目標に応じた科目履修の理解を促す。
学修成果の評価
- ?単位制を採用し、学修成果を総合的に評価する。
- ?各コースに設定した学修?教育到達目標、各授業科目の達成目標に対して、学修成果が一定のレベルに達した際に単位を付与する。
- ?所属するコース以外からの専門科目を履修し、所定の条件を満たした場合に副コース認定を行う。
工学部では知識偏重教育ではなく、実践型教育による課題解決型人材の輩出に力点を置いた教育を行なっています。そのため、本学の建学の精神と工学部の教育方針、各コースのカリキュラム、教育?研究の内容をよく理解した、以下のような学生を求めます。
(工学部が求める人物像)
- ?工学部での学修?研究を強く志望し、関連する教育分野における基礎学力を身に付けた人
- ?工学各分野における技術と、その基礎?応用に興味がある人
- ?実際に対象に触れ、実践的に学修?研究することに価値を見出す人
- ?国際的な視野を持って社会の課題解決に主体的に取り組み、人類や社会の持続的発展に貢献しようという意志を持つ人