大倉慈和さんが日本計算工学会 第28回計算工学講演会にて若手優秀講演フェロー表彰を受賞
- 機能制御システム専攻
【受賞者】
大倉 慈和 さん(理工学研究科 機能制御システム専攻 2年)
【指導教員】
渡邉 大 教授(システム理工学部 機械制御システム学科)
【学会?大会名】
日本計算工学会 第28回計算工学講演会
【賞名】
若手優秀講演フェロー表彰
【発表題目】
和:Flow-diverter Stent留置術における基礎手法の留置特性評価
英:Evaluation of Placement Properties of Basic Techniques in Flow-diverter Stenting
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【研究目的】
私たちは脳の血管に風船のような膨らみができる脳動脈瘤という病気を血管内から治療するために使用されるステントという治療デバイスの扱い方について検討しています。デバイス本体ではなく、扱い方について研究していることに疑問を持つかと思いますが、例えば、メジャーリーガーの大谷選手のバットを素人が使っても大谷選手のように打つことはできないでしょう。それは、バット以外の要素が大きく関係するからです。医療デバイスも同じです。扱い方によってその効果は大きく異なります。本研究では、血管の形状とステントの選定方法を組み合わせることで想定される効果を向上させる可能性を検証しました。
【研究内容】
自動車の衝突シミュレーションやマスク使用中の咳嗽シミュレーションに使用されるシミュレーション技術を使用し、仮想血管に対してステントを留置しました。留置後のステントについて構成するワイヤ同士の隙間の面積割合について考察を行い、血管の形状とステントの選定方法を組み合わせることで想定される効果を向上させることができることを示唆しました。
【今後の展望】
私たちは、熟練した医師のノウハウを定量的に証明し、それをロジックとして還元することで誰もが安定した医療を受けることができる世界を作ります。
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