石川 裕次 教授と芝浦工業大学が一般財団法人 エンジニアリング協会にてエンジニアリング奨励特別賞を受賞

2023/02/17
  • 環境システム学科

【受賞者】
石川 裕次 教授(環境システム学科)
株式会社竹中工務店
(地方独立行政法人)北海道立総合研究機構林産試験場
芝浦工業大学
北海学園大学

【学会名】
一般財団法人 エンジニアリング協会

【賞名】
エンジニアリング奨励特別賞

【論文題目】
CLT(木質材)エストンブロックによる耐震壁
本文石川裕次 のコピー
【研究目的】
この研究の目的は、持続開発可能な開発目標(SDGs)が定めるゴール9(産業と技術革新の基盤をつくろう)、11(住み続けられるまちづくり)、15(陸の豊かさを守ろう)に立脚し、資源循環型材料であるCLT(クロスラミネイティッドティンバー)を用いて既存RC造建物を耐震補強することであります。
これまで、高強度コンクリ―トを用いていた本工法を、CLT_エストンブロック®を用いた工法とするために、2017年度から、株式会社竹中工務店、(地独)北海道立総合研究機構 林産試験場、芝浦工業大学、北海学園大学との共同研究を実施してきました。

【研究内容】
蝶形の形状をもつCLT_エストンブロック®は、柱と梁に囲まれる枠の中に収めると、地震時に水平力が作用すると、蝶形ブロックの垂直抗力によって抵抗できるため、補強前の既存建物に比べ、耐力および剛性を3-4倍程度向上できるSDGsに立脚した耐震補強工法であります。
注)エストンブロック®は、株式会社竹中工務店の登録商標です。

【今後の展望】
この工法は、環境を配慮した耐震補強技術として、広く活用することが出来ます。
特に、地場の木材を活用して、耐震補強が可能となり、地域全体で資源循環型材料の適用拡大と共に来るべく地震に備えた耐震補強を行うことが出来ます。
例えば、尾鷲市庁舎では、尾鷲市産のヒノキを用いたCLTを製造して、蝶形ブロックを有効に活用することが出来ました。
将来的には、この工法を小中学生が卒業製作として実施することを構想しています。
この卒業制作において、自身の小中学校を、学生の手で耐震補強することによって、資源循環型材料である木材の有効性を知り、地震国における耐震技術を学ぶ事ができます。これによって、2030年の資源循環型社会の実現に向けた木育を行なえると考えています。
CLT(木質材)エストンブロックによる耐震壁開発チーム【技研 福原さん】 のコピー
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▲CLTエストンブロック 加工 写真協力:びえいからまつ協同組合  ▲尾鷲市庁舎
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★差し替え後
☆画像2
▲提供:株式会社竹中工務店
☆画像3
▲作図:芝浦工業大学
建築構造システム研究室

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