新橋SL広場 高輪築堤モニュメント落成セレモニーが開催

2023/03/15
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新橋

2023年3月15日に、新橋SL広場において高輪築堤モニュメント落成セレモニーが港区主催で開催され、鈴見理事長、附属中学高等学校佐藤校長が来賓として招待されました。
2022年11月から、高輪築堤の海側築石を芝浦工業大学附属中学高等学校校地内に設置した403号蒸気機関車の台座として利用しています。その縁で、新橋SL広場の高輪築堤モニュメント展示工事落成を、港区長をはじめとする関係者の皆様と祝福しました。
 

高輪築堤とは

高輪築堤は日本初の鉄道として造られた新橋~横浜間の約29kmのうち、現在の田町駅の北(芝浦周辺)から品川駅の南までの海上に築かれた鉄道用の約2.7kmの堤のことです。構想から3年、着工からわずか2年という期間で完成しました。
展示してある築石は、鉄道が開業した明治5(1872)年に造られた海側の高輪築堤の一部(発掘現場4街区海側)です。石は安山岩で相州真鶴をはじめとする全国から集められ、お台場や東海道沿いの護岸石垣も再利用されました。品川車両基地の再編や高輪ゲートウェイ駅の新駅を伴った大規模開発の中で欧洲杯足彩app下载_欧洲杯下注平台-【直播*网站】2年に発掘されました。この築石は403 号蒸気機関車展示土台にも使われています。
 

403号蒸気機関車と高輪築堤の関係

港区教育委員会と東日本旅客鉄道株式会社のご厚意により高輪築堤築石をご寄贈いただきました。明治19(1886)年に製造された403号蒸気機関車は、年代的にも高輪築堤と同じ時代に国内で走っていました。明治期の姿に修復した403号蒸気機関車と高輪築堤の海側築石を使用しオブジェとして設置した土台は親和性も高く、当時の姿に想いを馳せることができます。
高輪築堤は、明治9(1876)年の複線化、明治32(1899)年の3線化のために陸側に拡張されています。海側の石垣は、最大で15段確認しています。石垣の土台は角材として加工した「胴木(土台 木)」で石を受け、その上部は約30度の傾斜で、石材を1段ずつ並べる「布積み」を用いて積み上げています。一方、山側では石を斜めに使って積み上げる「谷積み」を用いて積み上げており、明治32(1899)年の3線化に伴い拡張された際のものであると考えられます。

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