芝浦工大のめざす産学官連携

パートナーシップが生み出す「価値創造」

新技術や新製品の開発を促進するために、大学と企業との間で連携して研究を行うなど産学連携が進んでいます。また、大学教員が開発した新技術等の知的財産を社会のために有効に活用するため、多くの大学では「知的財産本部」という組織を設け、特許などの知的財産の管理などに取り組んでいます。

芝浦工業大学では2009年4月1日より、「複合領域産学官民連携推進本部(以下「連携推進本部」)」を発足させ、“実践型人材育成”を共通の目的とした産学官民連携事業の強化や、広域大学間連携を核とした、多分野産学連携による総合的な研究テーマの展開といった事業にも取り組んでました。

企業と大学とのパートナーシップ体制をコーディネートし、各々が有する資源を有機的に結び付けることで、パートナーシップが生み出す「価値創造」に貢献することが本学の大きな役割になります。企業と大学がwin-winの関係になるべく、あらゆる事案に対して柔軟かつ積極的に取り組んでいくことをお約束します。

建学の精神の具体化

1927年の創立以来、受け継がれてきた「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」という【建学の精神】。当然、芝浦工業大学の産学官連携活動でもこの精神は受け継がれています。社会貢献実現への基本方針を「教育?研究?イノベーションの三位一体推進」と、掲げ、大学(教員?学生)と企業?地域のみなさま、双方にメリットの有る活動を目指します。
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産学官連携の取り組み

知と地の創造拠点フォーラム

本学の重点領域において、学外関係者と連携した教育?研究?社会貢献を行っている活動に焦点を当て、産学?地域連携の発展に向けた情報発信、コミュニケーションの場をつくる目的でイベントを開催しています。(毎年春ごろ)
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芝浦ものづくりコラボ

デザイン工学部ではキャンパスが東京都のほぼ中央という立地を生かし、江東区、足立区、台東区、墨田区などの多くの優れた加工技術を持った企業と、ものづくりを行っています。
このコラボレーションによって企業は学生の新しいアイデアを、学生は実践的なものづくりの経験より、デザイン能力を高めることが出来ます。
試作から商品化に至るまでには、オリジナリティー、美しさ、適正な売り値、をクリアするという点で、とても厳しい道のりがありますが、商品化された際には大きな喜びとなり、その学生の自信と勇気につながっていきます。

産学官民連携ポリシー

芝浦工業大学産学官民連携ポリシー

知的財産ポリシー(前文)

芝浦工業大学は、「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」という建学の精神に基づく実学主義の教育により、実用的な知識と技術を併せもった技術者の育成に取り組み社会の進歩?発展に貢献してきました。知的財産は、この建学の精神の実現のために重要な役割を果たします。

現在、技術は前世紀と比較して飛躍的な進歩を遂げ、そのスピードも予測を超えています。地球規模で高度な知識?情報化社会へと向かう中、新たな価値を創造し社会変革をもたらすイノベーションの実現が求められています。知的財産をはじめとする知的資産は、あらゆる価値創造を実現するための源泉となるものです。我が国が国際競争の中で優位な位置を確保し、世界をリードするためには、今起こりつつある変化のさらに先までの社会?経済を予測した上で知的資産を創出し、それをさらに磨き上げていく必要があります。

この実現に向けて知的財産の生産拠点である大学への社会的役割?期待は極めて大きく、次世代の知的財産を「創造」し、適切に「保護?管理」された知的財産を社会へ還元する「活用」が特に重要となります。

本「芝浦工業大学知的財産ポリシー」は、本学における知的財産の「創造」「保護?管理」「活用」に関する基本的な考え方を明らかにし、これを推進するために学内外に公開します。

これによって本学の内外で産官学連携に携わる研究者等が、共通に認識された基盤の上で、安心して産官学連携に取り組むことができます。さらに本学にとっては、産官学連携のより一層の活性化を図り、知的財産の活用を通じて大学の第三の使命である社会貢献を果たしていくことが可能となります。