以前から言われていることですが、世界中のユーザーの半分は女性です。女性が物言うデザインをすることで、世界の半分の人たちが助かることになります。あなたの視点をデザインに活かしてみませんか。
ものづくり?デザイン分野
日本の製品が優れていることは、我が国の自動車メーカーが世界一位の売り上げであるように、世界から一目おかれています。日本製品は優れた機能を持ち、故障率は低く、利用するにあたってデザイン性も優れていると評価されることもしばしばです。世界一のものづくりを可能とするデザインや材料へのこだわりが明日の日本の活力となります。この原動力は単なる経験や勘ではなく、学問として体系づけられ、さらに優れた製品を生み出しています。田中 みなみ 教授(機械制御システム学科)
ひとと機械のコミュニケーションを考える
かつて、機械は動かすことが第一目的であったため人間のサイズや人間のもつ運動特性は二の次で設計されてきました。しかし、今日の機械は、コンピュータ化や小型化により、人間中心による設計が可能になり、より人間と機械の接点をよりスムーズに機能させることが求められるようになってきました。 私の研究室では、デザインサーベイを通して人がどのように機械に接しているか観察し、快適に使うことができるデザインをめざした基本デザインを行っています。研究対象としては、移乗しやすさを考えた車いすや、歯科医療従事者のためのオペレーティングスツールなどを中心に、人とロボットのコミュニケーションデザインまで広く扱っています。
橋田 規子 教授(デザイン工学科)
長く愛されるものとは? これからのものづくりの秘訣を解明します!
私たちのまわりには多くのものがあふれていますが、本当に必要なものは何でしょうか?これからの商品は機能を果たすだけでなく、使っている人が気持ち良く使え、満足感や愛着を持てることがあらゆるジャンルに必要です。
本研究室では「なぜ、人はそれを魅力的に感じるのか?」をテーマに、エモーショナル(感性)の要素解明とそれを応用した魅力的なものづくりを工学の知識を取り入れながら研究します。私の研究のひとつに浴室椅子のデザイン開発があります。
お風呂好きの日本人ならではの、長く愛される浴室椅子を開発するために、一つは行動観察と実験によって物理的な指標を探りました。
また、心理的な指標として、どう いう形状が座り心地良く感じるかを、入浴スタイルを調べた上で明らかにしました。 日本人のライフスタイルは4タイプあり、それぞれに形状の好みがあるということがわかったのです。この結果を参考に商品化を行いました。長く愛される製品作りのためには、使い勝手と見た目の両方について心地よいことが必要。浴室椅子の研究では日本人の入浴スタイルをグルーピングしてそれぞれに心地よいデザイン形状を導いた。
本研究室では「なぜ、人はそれを魅力的に感じるのか?」をテーマに、エモーショナル(感性)の要素解明とそれを応用した魅力的なものづくりを工学の知識を取り入れながら研究します。私の研究のひとつに浴室椅子のデザイン開発があります。
お風呂好きの日本人ならではの、長く愛される浴室椅子を開発するために、一つは行動観察と実験によって物理的な指標を探りました。
また、心理的な指標として、どう いう形状が座り心地良く感じるかを、入浴スタイルを調べた上で明らかにしました。 日本人のライフスタイルは4タイプあり、それぞれに形状の好みがあるということがわかったのです。この結果を参考に商品化を行いました。長く愛される製品作りのためには、使い勝手と見た目の両方について心地よいことが必要。浴室椅子の研究では日本人の入浴スタイルをグルーピングしてそれぞれに心地よいデザイン形状を導いた。
芹澤 愛 教授(材料工学科)
原子レベルで設計した次世代金属材料を創製する
強くてしなやかな鉄、軽くて強いアルミニウム、さびにくいチタンなど、金属材料は建物、橋、自動車などといった安全性の高い"ものづくり"に欠かせない、非常に頼もしい材料です。
社会基盤材料としての私たちの生活を支えてくれている金属材料に対して、ミクロ組織を原子一つ一つのスケールで制御?設計することにより高機能化を図る、新しいものづくりを進めています。
例えば、アルミニウム?マグネシウム合金などの軽量金属材料を自動車用部材として使用するための合金設計や、MRI等で診断可能な医療用ジルコニウム合金の開発、3Dプリンタを用いたあたかも骨のようにふるまうインプラント材料の開発など、従来材料よりも優れた特性をもつ新規材料の創製に取り組んでいます。
社会基盤材料としての私たちの生活を支えてくれている金属材料に対して、ミクロ組織を原子一つ一つのスケールで制御?設計することにより高機能化を図る、新しいものづくりを進めています。
例えば、アルミニウム?マグネシウム合金などの軽量金属材料を自動車用部材として使用するための合金設計や、MRI等で診断可能な医療用ジルコニウム合金の開発、3Dプリンタを用いたあたかも骨のようにふるまうインプラント材料の開発など、従来材料よりも優れた特性をもつ新規材料の創製に取り組んでいます。
日髙 杏子 准教授(デザイン工学科)
言語を超えて伝わる情報デザイン
虹のように一堂に並ぶ色に、心がときめく人は多いかもしれません。私の専門分野は色彩論で、カラーチャートと工業規格について研究しています。カラーチャートとは、色を系統だてて配列した表で、写真撮影や印刷、建築、染織、農業などで使われます。身近なものでは、化粧品やヘアカラーのサンプル表も一種のカラーチャートです。これらを定規のように使い、自分が望む色を他人に伝えたり、果物が熟しているかを判断したりします。
では、工業にカラーチャートはどのように関係があるのでしょうか。日本でデザインされた製品を、他国の工場でも正確に作れるのは、カラーチャートを始めとした、規格化された情報伝達ツールのおかげです。一緒に未来の情報伝達ツールを考えませんか?グローバル社会において、言葉を超え、世界中の人々と正確な意思疎通を図るのに役立つ研究を目指しています。
では、工業にカラーチャートはどのように関係があるのでしょうか。日本でデザインされた製品を、他国の工場でも正確に作れるのは、カラーチャートを始めとした、規格化された情報伝達ツールのおかげです。一緒に未来の情報伝達ツールを考えませんか?グローバル社会において、言葉を超え、世界中の人々と正確な意思疎通を図るのに役立つ研究を目指しています。
松下 希和 教授(環境システム学科)
インテリアから都市スケールまで空間を考える
建築は人に最も身近な家具?インテリアから都市や社会に繋がる空間を扱います。まずは身の周りの環境に広くアンテナを張り、それを観察して、現状に対して疑問を持つ目を養うことが重要です。また、歴史や地域、技術などからも建築を構成する様々な要素について学び、分類することでデザインに役立てる研究を行います。社会の問題を時間軸+空間=四次元で考えることのできる建築的思考は今後ますます必要とされます。研究室では発見を分かち合い、手を動かしながら考えることでより良い空間デザインの可能性を探ります。