一つのことを誰よりもしぶとく、シツコク追い続けているのが研究者です。あちこちぶつかったり、上手く行かないことも多いですが、誰かの役になったり、幸せにしたりできる可能性のある素敵な仕事だと思います。
人間社会分野
人は一人では生きていけません。現代社会は、さまざまな人が繋がることで、成り立っています。工学技術、科学技術が社会において適切に利用されるためには、人とは何か、生活とは何か、人と社会の繋がりとはなにかを理解し、よりよく生きるために必要な技術を見極めることが重要です。 工学、科学技術の発展は社会を豊かにする一方で、多くの人命を損なう可能性も秘めています。地球で生きる一人一人が、生きることへの理解を深め、新たな技術を生み出すにあたって倫理的な洞察、判断が求められています。加藤 恭子 教授(技術経営副専攻プログラム科目)
組織は「ヒト」が全てです!
世界に名だたるスーパースターをそろえた名門サッカーチームが、常に優勝するとは限りません。一方、スーパースター不在の野球チームがリーグ優勝することもあります。勝敗の原因はどこにあるのでしょうか?それは「ヒト」の使い方にあります。
これはビジネスの世界でも全く同じ。会社は、いくら優秀な人を採用しても、その人たちに能力を発揮してもらわない限り利益を上げることはできません。 「ヒト、モノ、カネ、情報」を経営の4資源といい、ヒトは会社にとって貴重な資源なのですが、現実の職場は実に多種多様な人々で構成されています。それらの人々をやる気にさせ、能力を十分に発揮させるために、会社は何をすべきなのか…。会社と働く人々の両方がハッピーになるような「しくみ」や「しかけ」を生み出すことが、私の研究のテーマであり目標です。
これはビジネスの世界でも全く同じ。会社は、いくら優秀な人を採用しても、その人たちに能力を発揮してもらわない限り利益を上げることはできません。 「ヒト、モノ、カネ、情報」を経営の4資源といい、ヒトは会社にとって貴重な資源なのですが、現実の職場は実に多種多様な人々で構成されています。それらの人々をやる気にさせ、能力を十分に発揮させるために、会社は何をすべきなのか…。会社と働く人々の両方がハッピーになるような「しくみ」や「しかけ」を生み出すことが、私の研究のテーマであり目標です。

岡田 佳子 教授(土木工学科)
自分を理解し、相手を理解し、互いを尊重することを伝えたい
児童生徒を対象とした感情教育とソーシャルスキル教育に関する研究を行っています。ソーシャルスキルとはコミュニケーションの力、人間関係の力のことです。例えば、小学校や中学校で授業の一貫としてソーシャルスキル教育を行うことで、学級の仲間づくりを促進する方法を研究したり、注意欠如?多動症や自閉症スペクトラム症等の発達障害を持つお子さんたちにコミュニケーションの練習をする方法を研究したりしています。
ソーシャルスキルの研究は子どものコミュニケーション力を向上するだけでなく、学校の先生が学級の児童生徒を理解したり、保護者の方々が子どもを理解したりすることにも役立っています。また、最近では大学の「人間関係論」の講義の一環として、大学生を対象に感情の自己理解や感情表現のスキルといった感情教育を中心に人間関係やコミュニケーションの力を育てる授業も研究しています。
ソーシャルスキルの研究は子どものコミュニケーション力を向上するだけでなく、学校の先生が学級の児童生徒を理解したり、保護者の方々が子どもを理解したりすることにも役立っています。また、最近では大学の「人間関係論」の講義の一環として、大学生を対象に感情の自己理解や感情表現のスキルといった感情教育を中心に人間関係やコミュニケーションの力を育てる授業も研究しています。

平田 貞代 准教授(技術経営副専攻プログラム科目)
経済?社会?環境を良くする為の人と技術の進化を支える技術経営
学部では主に心理学と教職を履修していましたが、研究室に導入されたコンピュータに魅せられて、システムエンジニアになりました。テレビの地デジ化やスパコンを構築しながら、情報システムを介して人々の生活やビジネスを支えるやりがいを感じました。同時に、先端技術を適用しても、作り手を披露させたり、使い手まで価値が届かなかったり、といった経験をしました。
そこで、先端技術の価値を損ねずに提供し、経済?社会?環境に貢献するために、”技術経営”に取り組みました。主な授業は、オペレーションズマネジメント、プロジェクトマネジメント、サービスイノベーション、品質マネジメント、等です。また、文化人類学のエスノグラフィをマーケティング、プロセス改善、組織変革に応用するビジネスエスノグラフィは、学部生、院生、社会人のいずれにも人気がある授業です。これらの分野には、技術偏重のアンチテーゼとして、人間中心の観点があります。私の研究室では、人間の行動や認識における矛盾や曖昧性にも応じられる製品?サービス?組織のデザインのための実践的研究に取り組んでいます。
そこで、先端技術の価値を損ねずに提供し、経済?社会?環境に貢献するために、”技術経営”に取り組みました。主な授業は、オペレーションズマネジメント、プロジェクトマネジメント、サービスイノベーション、品質マネジメント、等です。また、文化人類学のエスノグラフィをマーケティング、プロセス改善、組織変革に応用するビジネスエスノグラフィは、学部生、院生、社会人のいずれにも人気がある授業です。これらの分野には、技術偏重のアンチテーゼとして、人間中心の観点があります。私の研究室では、人間の行動や認識における矛盾や曖昧性にも応じられる製品?サービス?組織のデザインのための実践的研究に取り組んでいます。

本田 まり 教授(情報通信工学科)
法学および生命倫理に関するテーマは「他人事ではない」
生命の始まりおよび終わりにおける法と倫理について、フランス語圏を中心として研究を続けています。発展途上国の医療にも目を配るよう心がけています。

村上 嘉代子 教授(電子工学科)
さまざまな情報を使って観光振興に役立てる
今では「インバウンド」という言葉は当たり前のように聞く言葉となり、それが訪日観光(訪日外国人観光客)を意味することも広く理解されています。特にここ10年の間に訪日外国人観光客数は大きく増加し、観光立国を目指す日本にとって、訪日外国人の動態調査、受け入れ態勢整備などは喫緊の課題です。研究室では、外国人観光客の日本旅行に関する口コミ分析、ウェブサイトの多言語化、効果的なインバウンドプロモーション方法に関する研究を行っています。また、日本各地の観光資源の魅力を多くの観光客に知ってもらうために、言語情報や自転車を活用した観光促進のためのシステム開発にも取り組んでいます。

谷田川 ルミ 教授(土木工学科)
持続可能な社会の発展のために次世代を育成する
私は「教育」を社会学的な視点から分析する「教育社会学」をベースにした研究を行っています。扱うテーマは教育や社会に関することなら何でも対象となりますが、現在は、大きく分けて以下の2つの視点から研究を行っています。
一つは、中学生、高校生、大学生といった若年世代のキャリア意識についての調査分析です。質問紙調査やインタビューといった社会調査の手法を用いて、これからの教育現場で求められるキャリア支援に寄与する基礎的な知見を収集し、より現実に対応した支援策の構築を目指しています。
二つめとしては、少子高齢化が進んだ何十年後かの地域社会の予測データを基に、未来の社会の担い手である中高生たちに持続可能な社会のために必要なことを考えてもらう教育プログラムを開発し、その教育効果や意識の変化などを質問紙調査等を行って計量的に測定する研究です。未来の社会のための基盤整備に寄与する研究を目指しています。
一つは、中学生、高校生、大学生といった若年世代のキャリア意識についての調査分析です。質問紙調査やインタビューといった社会調査の手法を用いて、これからの教育現場で求められるキャリア支援に寄与する基礎的な知見を収集し、より現実に対応した支援策の構築を目指しています。
二つめとしては、少子高齢化が進んだ何十年後かの地域社会の予測データを基に、未来の社会の担い手である中高生たちに持続可能な社会のために必要なことを考えてもらう教育プログラムを開発し、その教育効果や意識の変化などを質問紙調査等を行って計量的に測定する研究です。未来の社会のための基盤整備に寄与する研究を目指しています。

矢田部 清美 教授(機械制御システム学科)
認知科学を応用しヒトと機械の協働を目指します
認知科学は哲学?心理学?言語学?神経科学?計算機科学(人工知能)等の学問分野を横断する学際領域です。認知とは生体の情報収集?処理活動であり,認知科学はその過程を明らかにする学問です。例えば,なぜヒトは右の画像に描かれていることを理解することができるのでしょうか。機械はどのようにそれを処理するのでしょうか。 多様で複雑な問題の解決にあたるにはヒトと機械のそれぞれの特性を生かし協調することが必要と考えられます。本研究室では,ヒトの高次認知過程の解明,そしてその研究で得られた知見を機械との協調に生かし,産業?医療?教育等の分野で社会へ還元することを目標としています。
