SGU事業基本構想
スーパーグローバル大学とは
私立の理工系で唯一選ばれた大学
なお、14の私学のうち理工系単科大学は芝浦工業大学ただ一校です。このことに芝浦工業大学は大きな誇りと責任を感じています。スーパーグローバル大学として、芝浦工業大学は政府からの補助金を有効活用しながら「世界トップレベルの大学との交流?連携を実現、加速するための新たな取組」「人事?教務システムの改革」「学生のグローバル対応力育成のための体制強化」といった組織改革?教育改革?国際化を進めます。そして、自ら設定した「学生の海外派遣数」「留学生受入数」「国際的に通用する語学力をもつ学生数」などの成果指標を、2023年度までに達成することを目指します。それだけでなく、政府ひいては納税者に対する約束として、国内の他大学に自分たちの活動を広げ、そのグローバル化を牽引する役割も担います。SGU事業基本構想
芝浦工業大学が追求する大学のモデル
芝浦工業大学がSGU事業の構想調書に示したのは、教育?研究?社会貢献を三位一体となって推進する大学のモデルです。教育?研究面においては
(1a)学修?教育双方の質を保証する価値共創型教育
(1b)日本のモノづくり文化を活かす実践型技術教育
を確立することであり、それを制度的に保証するために
(2)世界水準の大学制度の実現
を目指します。さらに、社会貢献を強く意識した目標として
(3)教育?研究?開発コンソーシアム Global Technology Initiative (GTI)の構築
を挙げます。これらの目標を実現することで、社会変化に適応できる大学像を確立します。
(1a)学修?教育双方の質を保証する価値共創型教育
価値共創とは本来「製造者と利用者の間で協力して価値を作り出していくこと」というサービス科学の概念であり、価値共創型教育とは従って「教育サービスを提供する教職員とその受け手である学生との間で協力して価値を作り出していくこと」と定義されます。価値共創型教育においては、従来型の講義や実験のように教員が一方的な情報の送り手で学生はただ情報を受け取るだけ、という役割規定はありません。すなわち基礎的な理論の習得段階を終えたら、学生はオープンな(正解が誰にもわかっていない)課題に挑戦させられます。これをアクティブ?ラーニング(AL、能動的学修)と呼びます。ALでは、課題の検討結果や成果物を学生が発表しますが、それは教員の経験に照らして不十分な解である場合もあれば、教員には思いもよらぬ素晴らしい解である場合もあります。このように、教育サービスを提供する教職員とその受け手である学生の共同作業の中から、それまでに無かった価値を作り出す可能性を秘めているのが価値共創型教育です。
(1b)日本のモノづくり文化を活かす実践型技術教育
実践型技術教育については、芝浦工業大学に限らず日本の多くの理工系の大学が、4年生の段階で卒業研究に取り組ませているように、欧米の大学に比べて実践を重視した教育を行っています。この日本の技術教育?工学教育のよき伝統を踏襲し磨きをかけていきます。(2)世界水準の大学制度の実現
世界水準の大学制度とは、従来の教授会主導の合意形成型の大学運営では新たな挑戦に対して抑制的になる傾向が強かったことへの反省から、理事会の信認を受けた学長の強いリーダーシップに基づくトップダウン型のスピード感ある運営への転換を意図しています。このことの実現のために、2014年度には法人としての重要事項の審議権を持っていた教職員の職域別代表者による評議員会を諮問機関へと変更し、法人の解散?合併等の重要事項を除いて理事会が責任を持って意思決定できるように寄附行為の変更を行いました。また、新たなガバナンス体制として、教職員による選挙でなく理事会において学長を選出する「学長付託方組織体系」を採用することとなりました。この新制度のもと、2015年4月1日からの学長が選出されました。SGU事業の実行体制も、具体的な作業を多くのワーキンググループに割り振っていた事業開始当初の体制から、学長を本部長とする推進本部から、学部長、学科主任、各教員へとラインを通した指示系統によって動く体制へと改められました。このようにして、より柔軟で迅速な意思決定が可能となっています。(3)教育?研究?開発コンソーシアム Global Technology Initiative (GTI)の構築
GTIコンソーシアムは、東南アジアに軸足を置いた、産学官が連携して次世代の人材育成のために協力していくためのプラットフォームです。この仕組みの直接の母体となったのは、2006年に結成された東南アジア工科系大学コンソーシアム(SEATUC)で、そのメンバーである東南アジア4ヶ国の7大学から40名ほどが本学で博士課程を修了、そのうち30名弱が母校に戻って教員や研究者として活躍しています。この結果、本学教員と各メンバー大学の若手教員が師弟関係を維持し、国際共同研究や学生の交流が推進されている。芝浦工業大学は、この東南アジアにおける取組とその成果を貴重な資産として捉え、その活動の厚みを増すために、日本国内の他の工科系大学、さらに産業界の協力が必要と考え、結成をよびかけました。この結果、140団体の賛同を得て2015年12月にGTIコンソーシアムが発足しました。GTIコンソーシアムでは、
1.グローバルPBL、
2.国際大学間交流、
3.国際共同研究、
4.海外インターンシップ、
5.国際シンポジウム、
6.政府間プロジェクト
などの諸活動を実施していきます。その中心となるのが、設定された課題の解決に多国籍の学生たちがチームで取り組む、オープンエンドな能動的学修(AL)、すなわちグローバルPBLです。通常のPBLでは課題設定は大学教員が行うのに対し、GTIコンソーシアムが関与することにより会員の企業?自治体?国等の関連機関(企業等)が設定した課題に取り組むことが可能になります。企業等が評価プロセスにも加わることで、学生はより実践的なアドバイスをもらうことができ、また企業等にとっても、グローバルPBLが人材発掘の場として機能することが期待できます。
育成する人材像
本構想で育成する人材像は「コミュニケーション能力」「問題発見解決能力」「技術経営能力」「メタナショナル能力」の4つの能力を有する理工系人材です。これらは、伝統的な大学教育の中では十分に開発できないものばかりでありますが、グローバルPBLや海外インターンシップ等の国際プログラムは、学生たちにこれらの能力の獲得の機会を与えることができます。また、大学の留学生数を増やすことにより、海外に出かけるまでもなくキャンパスにいながら、学生が多文化?多国籍な環境の中に身を置くことができます。コミュニケーションに不安を持つ学生向けに語学スキルを増やす英語学習の機会を様々な形で提供します。このような多方面にわたるグローバル化の取組によって、4つの能力を涵養することが可能と考えています。
コミュニケーション能力
幅広い工学知識と語学力を持ち合わせ、それらをグローバルな環境下で発揮できる相互理解能力
問題発見解決能力
技術開発の社会的?経済的影響を判断できる分野横断的な思考力と倫理観を持ち、問題を発見し解決する能力
メタナショナル能力
自国のアイデンティティを基盤とし、異文化を理解し、グローバルな視点で発想し、行動する能力
技術経営能力
幅広い知識資源を核とし、技術開発の社会的、経済的価値をマネジメントする能力
ロジックモデル
芝浦工業大学スーパーグローバル大学創成支援事業ロジックモデル自走化計画
様式1 本事業の自走化計画様式2 資金計画
様式3 (中間評価調書)1.取組状況 財政支援期間終了後について
事業報告書(GGJ?SGU)
2021年度 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
2020年度 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書.pdf
2019年度 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
2018年度 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
2017-2018 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
2016-2017 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
2015-2016 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
平成26年度 グローバル人材育成推進事業 事業報告書
平成25年度 グローバル人材育成推進事業 事業報告書
平成24年度 グローバル人材育成推進事業 事業報告書
2020年度 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書.pdf
2019年度 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
2018年度 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
2017-2018 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
2016-2017 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
2015-2016 スーパーグローバル大学創成支援事業 事業報告書
平成26年度 グローバル人材育成推進事業 事業報告書
平成25年度 グローバル人材育成推進事業 事業報告書
平成24年度 グローバル人材育成推進事業 事業報告書
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